各言語で組み込みWebサーバーを利用する

前回、IntelliJの組み込みWebサーバーをご紹介しましたが、今回は、各プログラミング言語に含まれているWebサーバーをご紹介したいと思います。

IntelliJの場合は、プロジェクト名のサブフォルダがパスに含まれてしまうため、画像等を「/img/xxxxx.png」のようにドキュメントルートからのパスで指定している場合は、こちらの方法の方が良いかもしれません。

各言語とも、コンソール上でコマンドを実行することでサーバーを立ち上げることができます。

PHP

$ php -S <Host>:<Port>

「<Host>:<Port>」には例えば「localhost:80」を指定します。 コマンドの実行場所がドキュメントルートになります。

Python3

$ python -m http.server [<Port>]

<Port>を省略すると80が選択されます。 コマンドの実行場所がドキュメントルートになります。

Ruby

$ ruby -run -e httpd <DocumentRoot> -p <Port>

コマンドの実行場所をドキュメントルートにするには、<DocumentRoot>に「.」を指定します。

Node.js

Nodeには標準でWebサーバーは含まれていませんが、モジュールとして簡単に組み込むことができます。今回は、一番有名なhttp-serverをご紹介します。

まずはnpmでhttp-serverをインストール。

$ npm i -g http-server

http-serverを実行。

$ http-server [-p <Port>]

<Port>を省略すると80が選択されます。 コマンドの実行場所がドキュメントルートになります。

Node.jsのアップグレード

Node.jsのアップグレードには、npmコマンドを利用します。

$ npm install n -g

しかし、Windowsでは以下のようなエラーが出て、アップグレードに失敗します。

npm ERR! Windows_NT 10.0.10586
npm ERR! argv "C:\\Program Files\\nodejs\\node.exe" "C:\\Users\\seiyata\\AppData\\Roaming\\npm\\node_modules\\npm\\bin\\npm-cli.js" "install" "n" "-g"
npm ERR! node v4.4.3
npm ERR! npm  v3.8.8
npm ERR! code EBADPLATFORM

npm ERR! notsup Not compatible with your operating system or architecture: n@2.1.0
npm ERR! notsup Valid OS:    !win32
npm ERR! notsup Valid Arch:  any
npm ERR! notsup Actual OS:   win32
npm ERR! notsup Actual Arch: x64

npm ERR! Please include the following file with any support request:
npm ERR!     D:\workspace\pop\npm-debug.log

現在のところ、インストーラーを利用するしかなさそうです。

Localインストールしたnpmモジュールを実行可能にする

npmモジュールはインストールの際に、どこでも利用可能なGlobalインストールと対象のプロジェクト内のみで使用可能なLocalインストールを選択することができます。あるプロジェクトの開発が特定のモジュールに依存している場合、その依存関係をソースコード内で管理するために、Localインストールをした方が都合が良い場合があります。

しかし、ローカルにインストールされたモジュールは、標準では実行可能ではありません。実行可能にするためには、プロジェクトのルートディレクトリからの相対パス(./node_modules/.bin)をPATH環境変数に追加する必要があります。

Windows10においてPATH環境変数を設定するには、「コントロールパネル -> システムとセキュリティ -> システム -> システムの詳細設定」と進みます。

システムのプロパティウィンドウが開くので、「環境変数」ボタンをクリックします。

上のリストから「Path」を選択し、「編集」ボタンをクリックします。

環境変数名の編集ウィンドウが開くので、「新規」ボタンをクリックして、

.\node_modules\.bin

を入力し、「OK」ボタンをクリックします。

環境変数ウィンドウに戻り、こちらでも「OK」ボタンをクリックすれば設定完了です。

WindowsにNode.jsをインストール

WindowsにNode.jsをインストールする手順のメモです。

Node.jsには、Windows用のインストーラーが用意されています。まず、Node.jsのWebサイトにアクセスして、インストーラーをダウンロードします。ここでは、最新安定版のv4.4.3を選択しました。ボタンをクリックするとダウンロードが開始します。

ダウンロードしたインストーラーを実行すると、インストールのためのウィザードが開始します。「Next」ボタンをクリックして、進めていきます。

インストール先を変更したければ、この画面で「Change…」ボタンをクリックして変更します。通常は、既定値で大丈夫だと思います。

次に、どのコンポーネントをインストールするか指定をします。上から

  • Node.jsの本体
  • Nodeのパッケージマネージャであるnpm
  • オンラインドキュメントへのショートカット
  • NodeやnpmおよびnpmでインストールされるコマンドをPATHに追加

です。通常は既定の全選択のままで良いかと思います。

最終確認画面に進むので、「Install」ボタンをクリックしてインストールを開始します。

以下の画面が表示されたら「Finish」ボタンをクリックしてインストールは完了です。

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